受給している人はどうなる?

厚生年金基金は、年金の3階立て部分と呼ばれ、企業が独自で国の厚生年金の一部を代行運用している部分と企業側が独自で運用している部分があります。
そこで、厚生年金基金が解散した場合には、国の厚生年金を代行していた部分については、国に引き継がれ、そこから年金が支払われることになるので、厚生年金基金の加入者への影響はありません。
しかし、企業側が独自に運営していた年金の上乗せ部分については、大半の厚生年金基金は、積立不足状態で解散してしまうことになるので、厚生年金基金の受給者は、上乗せ部分の年金が支払われなくなる可能性が高くなります。
仮に、上乗せ部分が残っていた場合には、年金受給者に分配されることになります。

 
厚生年金基金の上乗せ給付額は月額七千円から一万六千円だそうです。信託協会の資料によると、上乗せ年金の平均額は約一万四千円とされています。単純に試算すると、六十歳女性の場合、月額一万四千円×十二カ月×二十八年(平均余命)=約四百七十万円の年金が失われる恐れがあります。

 
男厚生年金基金の受給者の対処方法として、厚生年金基金が解散されると分かった場合には、年金を一時金で全額受け取る方法があります。この場合は、受け取る年金えの影響を抑えることができます。

 

しかし、一般的に、厚生年金基金が解散する場合、上乗せ部分がほとんど残っていない場合が多くなると思われるので、一時金で受け取ることはかなり厳しい状況になると思われます。そこで、厚生年金基金から年金を受給している場合は、厚生年金基金の財政状況を常に留意しておくことが必要かもしれません。

解散で加入者にどんな影響がある?